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伊東 祥太郎 いとう しょうたろう

無線通信でもっとも重要なことは

「変化を見極める力」

伊藤 祥太郎空港内に設置されているさまざまな監視機器の保守・点検作業を行うのが、私たちの仕事です。セキュリティ体制が厳しいうえ、広大な敷地を持つ空港。ゆえに保守管理も大変ですよ。私は航空保安協会に入って最初に携わったのが無線通信でしたが、途中3年間は鳥類防除に異動。最近になって無線通信に戻ってきたのですが、3年前のセキュリティ設備と今のそれとは、ガラッと変わっています。キャリア10年以上でも、今は新人です。

  伊藤 祥太郎

保守点検の対象設備も多岐にわたります。例えば、カメラだけでも汎用品から赤外線カメラなど何種類もあります。これらがひとつの空港に何十カ所と設置されています。こうした設備を一定の周期で動作チェックをしたり、壊れている部分があれば修理をしたりしています。この仕事で大切なことは、前回の点検したときとの変化を見極めること。もちろん、前回の状態を記録しておかないと比較できません。前回の点検簿等と比較照合しながら、チェックして回っています。こうした定期点検以外にも、毎日の巡回も欠かせません。巡回車に乗って異常がないか、いつもと違った点はないかといった点をチェックしながら空港内を回ります。羽田だと午前中いっぱい、3時間もかかる作業です。このほか、警備の担当者からの連絡で、メンテナンス依頼を受けることもあります。毎日チェックをしていても、トラブルは急に発生します。時には緊急対応が必要な場合もあったりして、帰宅後の家族団らんの時間を中断して駆けつけることも。普通だと大した問題ではないトラブルでも、センサーひとつ動かないだけで不法侵入のリスクがグンと上がる空港では一大事ですから。

伊東 祥太郎  

自分を信じれば、必ず「為せば成る」。

伊東 祥太郎高所作業が多いのも、この仕事の特徴かもしれません。カメラの交換など重い機器の取り換えには高所作業車を使いますが、安全装具を装着して、落下しないよう心がけて作業しています。作業中急に風が強くなったり、雨に降られることもあります。また、冬には寒風の中での作業となります。まさしく自然との戦いでもあります。また、これだけ広い空港だと多種多様な機械があって、自分の技術では対応できないこともあります。それでも今まで培ってきた力を信じてやり、無事に修復できたときには何ともいえない充実感を味わえますね。

わからないことでも、自分を信じて挑戦すれば「為せば成る」。地道ではあるけど、私たちがいなかったらこの設備が動かない、自分にしかできないこともあると、誇りを持ってこれからも業務を遂行していきたいですね。

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